緊急事態宣言の価値とは

 先日、新型コロナウイルスのための緊急事態宣言の延長が発表されました。

緊急事態宣言とは、そもそも自然災害や感染症などの災害や、戦争やテロなどにより、国民の健康・生命・財産・環境など危険が差し迫っている緊急時に国家や地域の政府が法令に基づいて特殊な権限を発動するために宣言するものであるとされている。(一部省略) 

 

 現在は、新型コロナウイルスにより、国や世界の緊急時であり、緊急事態宣言を発令するための条件は揃っていると思います。そのため、国や地方公共団体などは緊急事態宣言を発令し、不要不急の外出を控えるよう協力を求めています。

 

 しかし、現実の国内はどうでしょう。不要不急の外出を控えていますか?

 

控えていないのは肌に感じると思います。しかし、それは、当たり前だと私はおもっています。

 

 外に出ても何の罰則もないし、仕事も「コロナにかかりたくないので出社しません」などとは言えないと思います。

 優良企業などはリモートワークが始まっていたりもしますが、中小企業や、年齢層の高い会社はリモートに慣れておらず、それなら出社したほうが早いと考えるのは至極当然のことだとおもいます。

 近くのコンビニに行ったり、通販で買っても配達員の人との接触があり、どこで感染してもおかしくないリスクがあるなら、外に遊びに行ってもリスクは変わらない。そのように思う方も多いでしょう。

 

 日本と欧米との違いは、権限の強さです。アメリカやヨーロッパ各国は非常事態宣言により強力な宣言を行い、強制力もあります。中国などの独裁政権でも強制力が強く、実際に中国はコロナウイルスの封じ込めに成功したとの報道があります。

 

 しかし、日本は協力してくだいさい。とまでしか言っていません。独裁政権の国はともかく、アメリカやイギリスなどの同じ資本主義国家でもこのような違いがあります。

実際、欧米がコロナを封じ込めていないのは、事実ですが日本でも同じ強制力であれば早期に封じ込めや、感染者の拡大は防げたと思っています。

 

 緊急事態宣言は、何度も出して価値を下げるのではなく、少数で強力な宣言でないと意味がないと思います。

 

 政府は、意味のないところにお金を使うのではなく、国民のためにお金を使ってほしいと願うばかりの今日このころです。

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加