ゲノム編集による安全と恐怖について

 令和3年9月15日、国内で初めてとなる「ゲノム編集」の技術を使ったトマトが販売されたとの報道がありました。

 みなさんは、この「ゲノム編集」という技術をご存じですか?

 最近ではたまにニュースになったりしていますが、この技術は「遺伝子を書き換えることができる技術」としてノーベル賞もとっています。

 今回のトマトで説明すると、このトマトは普通のトマトと違い「GABA」という血圧をさげやすくする成分が多く入っているのですが、これはトマトの遺伝子を書き換え作成した新種のトマトになります。

 この遺伝子を書き換える技術は、作物だけでなく医療にも使用できるのではないかと期待されています。

 例えば、体内から病気になった細胞を取り出して、ゲノム編集を使って遺伝子を治し、正常な状態になった細胞を患者さんに戻すということが可能になります。現時点では、血液系の病気にしか使えないのですが、今後がんになった細胞を取り出し、ゲノム編集で直し元の体に入れるということも不可能ではないという話もあります。

 

 しかし、ここで気を付けないといけないのは、そのゲノム編集の使い方です。遺伝子を書き換えることができるということは、好きな遺伝子にすることも可能になる可能性があり、人間の身体能力や知能を大幅にあげたり、顔を変えたりすることも可能になります。

 これが美容整形のようにお金のある人が子供に行うようになり、ゲノム編集うぃ施すことができない子供との差がどんどん離れていき貧困の格差社会になる可能性もあります。

 知能の良さがいいように使われず、詐欺や戦争の軍事作戦などに使われるケースも出てくるでしょう。

 

 ゲノム編集という素晴らしい技術は時に恐怖に陥れる可能性もあります。

今後のゲノム編集にも注目してみていきましょう

 

 

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