【元警察官が語る】独学で高卒が警察官になるには~勉強編~

元警察官が語る独学で高卒が警察官になるためには

 

 小学生のなりたい職業ランキングで常にトップ10にランクインされているのが「警察官」。みなさんも小さいときに、警察官にあこがれを持ったり、警察官になりたいと思っていた方も多いのではないでしょうか。

 

 しかし、多くの方で

・高卒で警察官になるためにはどうしたらいいかわからない

・頭が良くないとはいれない

・警察官採用試験の対策は?

・警察学校入学までにやっておかなければならないことはあるの?

など、不安に思っている方は多いと思います。その悩みや不安を解決するきっかけにしてもらえたらいいなと思いこの記事を書いています。

 

 

 

高卒で警察官になるには

  まず、警察にも大きく分けて二つの種類があります。
・①警察庁
・②都道府県警察
があります。
 
 ①警察庁は警察行政に関する計画や管理、都道府県警察間の調整業務などを行っています。簡単に言うと、警察の裏方の仕事で警察官が働きやすくするための組織です。
 
都道府県警察官は、みなさんが思い描いている警察官です。交番勤務や刑事、白バイ隊員なども都道府県警察官になります。
 
この二つでは、勉強の難易度が全然違うので気を付けてください。
今回は、②の都道府県警察官(以下警察官と称す)に注目してみていきたいと思います。
 
まず、警察官は地方公務員に当たります。
そのため、都道府県別で行っている警察官の採用試験に合格しなければなりません。
 
 将来は引っ越しして、違う都道府県にいきたいのに、警察官になったらもう県外への引っ越しはできないの?
と思う方もいるかもしれませんが、心配ありません。結論から言うとできないことありません。
 
 なぜこのような書き方かというと、一応地方公務員になるため基本的にはできないのですが、一度退職して新しい都道府県の警察に再就職という形でできます。
 
 そのためとりあえず、都道府県別で行われている採用試験を受けましょう。
 採用試験に合格すれば、次は警察学校に入校します。
 学校と呼んでいますが、警察学校に入校した時点で警察官です。警察学校は職業訓練校になっていますので、給料をもらいながら学べるという環境になっています。とてもおいしい話ですよね.(笑)
 

警察官採用試験対策とは

この記事では高卒の方への試験対策をお話しさせていただきます。
 
まず、試験内容は「警察官採用試験(Ⅲ類)」というものになります。
公表されている試験内容は
 
内容は5択一式 50問
知能分野(文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈、図形判断)
知識分野(人文科学、社会科学、自然科学、一般科学)
です。
 
 今から独学で学ぶためには、知識分野よりも知能分野をやりこむのがいいとおもいます。なぜかというと、知能分野は、過去の成績は関係なく、どちらかというとクイズや、統計学に近いからです
 
 私は勉強がもともと嫌いで勉強してこなかったので、今から高校までの勉強をしても追いつかなかったのです。
 そのため、今までの学校での知識が必要とされる知識分野は、3分の1くらいにして、ほかの時間は知能分野をひたすらやりました。
 
しかし、私と同じように勉強が嫌いな人いますよね。大丈夫です。知能分野はクイズに近いので、割と楽しんで勉強できます。例題を出すと
 
A~Cの三兄弟がいる。兄弟に関する記述ア~オのうち、一つだけが正しく他はすべて嘘であるとき、1~5で確実に言えるのはどれか
ア 長男はAである
イ 長男はBではない
ウ 次男はAである
エ 次男はCではない
オ 三男はCではない
 
1.長男はAで、次男はBである
2長男はAで、次男はCである
3.長男はBで、次男はAである
4.長男はBで、次男はCである
5.長男はCで、次男はAである
 
解答↓
 
 
この問題の解答は4です。わからない人は、文字を書いたり表にすると分かりやすいと思います。
このように過去の知識は関係なく考えたらわかる問題なので最初は難しいかもしれませんが練習すれば誰でもできます
 
知識分野は、正直最低限でいいと思います。私はただでさえ頭が悪かったのに、商業高校出身で数学や歴史は習ったことがない問題も出ましたが、5択の感で受かっています。
 
 記述問題を独学で勉強するには、正直過去問をやりこむのが一番正しく一番早いです。
私も、独学で勉強しましたが、この過去問を使って問題を解いていました。
 

 

 

 

警察学校入校までにやっておくべきこと

 警察学校入校までにやっておくべきことは特にありません。(笑)
 
 やっておいて損はないと思いますが、絶対にやらなければならないことはないです。
しいて言うなら、漢字と所属する都道府県の地域の名前や特性です。
 
 漢字は、警察学校でもたびたびテストをさせられたりもするのですが、本当に現場にでてから使います。
 対象者の名前を漢字で書く際に漢字がわかりませんでは格好悪いですよね。格好悪いだけでなく、取り調べなどでは対象者を前にして書かなければならず、それを対象者に見せて署名させたりするので、漢字は必須だとおもいます。
 
 地域の名前と特性では、例えば私は大阪府警だったのですが、大阪に「放出」や、「此花」などの名前の地域があります。
放出は「はなてん」此花は「このはな」など読み方を分からなければ、仕事になりません。ほかにも、大阪の西成のあいりん地区は日雇い労働者の町でホームレスが多く、昔「西成暴動」という暴動があり、あいりん地区の中には「飛田新地」という遊郭がある。などとなんとなくの特性を知っておくことも仕事に繋げやすかったりします。
 
 あと、警察は意外と雑談力も必要で、対象者を待たせているときや、怖がっている人のケアのために色々話す機会があります。
例えば、パチンコが好きなおじいさんにはパチンコのどの台が好きなのか。
若い女の子だと、そのかばんのブランド流行ってるよね。
など、雑学や流行りなど知っておくと損ないです。
あと、交番勤務は大体同じ人と1日中一緒にいるので、雑談力があると上司との気まずい雰囲気が解消されます。(笑)
 

まとめ

 
高卒で警察官には努力すれば絶対なれます。
年齢制限内であれば、18歳でも30歳でも関係ありません。
私の同僚にも、転職で警察官になり、30歳から警察学校に入学した人もいっぱいいます。
まずは、挑戦してみてください。