【実体験】警察学校にはいじめがあるのか?など警察学校の真実

元警察官が語る警察学校って厳しい?警察学校がどんなところか。

警察官を夢見ている人が抱える不安といえば、警察学校での生活です。

警察学校とは警察官に採用された人が現場に出るまでの間、入校する警察官の職業訓練学校です。

 

最近では、ドラマなどにもなっており、注目が集まっていますが、警察官になりたいと思っている人からすれば、警察学校に不安を持っている人がほとんどだと思います。

私も警察学校に入る前は不安でネットで

・警察学校 厳しい

・警察学校 体罰

・警察学校 いじめ

などと、検索していました。

 

そんな中、自分が実際に警察学校に入学して感じたことや、不安に思っていることを率直な意見として書いていきます。

 

主に、

・警察学校は厳しいのか

・警察学校の教官はどんな人?

・警察学校にいじめはあるのか?

これをかいていきたいと思います。

 

警察学校は厳しいのか

 
 警察学校は、主に警察官としての知識・体力・精神力を培う場所よして、全寮制の学校に入校する場所です。
 
 警察学校のイメージは、厳しく毎日怒られ、辞めたり自殺する人もなかにはいる学校ですが私が体験した警察学校の厳しさを書いていきます。
 
 一言で済ますと警察学校は、「思っているよりも厳しくないです。」
 
なぜかというと、体力よりも精神面での厳しさがあるからです。
 
最初は全寮制の学校に入るのも初めてで、家族と離れ離れになる不安や、ほかの人との共同生活になれず、当然最初は厳しいと感じる部分がありますが、それは最初の二週間で終わります。
 
 二週間もすれば次第に慣れてきて、寮生活や他人との共同生活にも慣れてくるからです。
その中でも私個人的に一番つらかったのは、入室要領などの覚えなければならないことです。
 
高校などの職員室とは違い、警察学校にいて教官室に入ることのない生徒は絶対にいません。
 
 主に教場当番という日直のような仕事が回ってくると各授業担当の教官に予定や持ち物を伺いに行ったり、授業で指導されると指導してもらった教官への謝罪と担任教官への報告があります。
 
 その教官室に入るのが最初はめちゃくちゃ怖いです。
 
主に、ドアの開け方や、歩き方、教官への決まった文言を話してから内容を話すという形になります。
 
例として教場当番の担任教官への文言を書くと
 
「失礼します(大声)
本日の教場当番○○学級○○、○○両巡査ですが、明日の日課時限報告及び指示伺いに参りました。
報告します。明日の朝礼は指定教場において○○教官によります担任指導
第一時限目は、○○教場において○○教官によります刑法
第二時限目は、○○教場において○○教官によります交通
         ≀
担任指導は、○○教官によります担任指導となっておりますが、なにかご指示などはございませんでしょうか。」
 
 
 
これを何も見ずに言えないといけません。
 これ以外にも教官の前に立てば挨拶をしてから二歩前に出たり、先に頭を下げて教官が頭を上げてから素早く上げるなどの動作にも細かいルールがあります。
 
これに最初は苦戦しますが、何度も行ううちに慣れてきます。
 
警察学校は最初は覚えることやルールが多いですが、覚えてしまえば簡単なことばかりです。
 大変そうに思えますが、周りのみんなも初めてのことなので一緒に覚えていく程度の感じでもいけます。
 なので、厳しいというよりもミスをしなければ楽勝といった気持ちで大丈夫です。

警察学校の教官ってどんな人?

 
 警察学校は、先生ではなく教官がいます。
 
 教官は、現役の警察官であり、しかも優秀な人が集められています
 
 そのため言っていることは間違ってないし、聞いておいてそんなことはないです。
しかし、一般的に警察学校の教官のイメージは「熱血鬼教官」「冷徹鬼教官」などのイメージがあると思いますが、そんなことはありません
 
私は卒業してから聞いたのですが、教官たちは
ほんま厳しいことばっかりしてごめんな」や、
ほかの教官の目があるから怒らなしゃーなかってん
など基本的にみんな人間としては優しい人が多いです。
 
 
 しかし、警察学校は精神力を鍛える場所であり、教官は優秀な人ではあるので、
その仕事を全うしようとすると、怒らないといけない立場にあるから怒るというような感じです。
 
 中には授業中に、「今回は疲れたまってるやろから、ビデオ流すから寝ていいよ」って言ってくれる人もいます。本当は良くないことではありますが、日ごろから遅寝早起き、筋肉痛などもあり覚えることが多い私たちにとっては、その時間がないとやっていけませんでした。
 
 
教官は厳しく怒ることもありますが、怒られながら「この人本当はいい人なんだろな。仕事として怒っているんだな」と思いながらきいていたら、気が紛れると思います。
 
 
そのため、教官が怒るのは事実としてありますが、厳しくはないと思っていても大丈夫です。
 

警察学校にはいじめはあるのか?

 
 警察学校に、いじめがあるのかと不安視される方もいると思います。
 
 過去にニュースで「先輩が後輩をいじめて自殺」なんてニュースもありました。
 
 いじめに関しては「絶対にないとは言えない」が本音です。
 
 
基本的には、警察官を目指している人の集まりなのでほとんどないですが、警察官も人間です。
特に、警察学校は集団行動で連帯責任のため、一人のミスで全員で罰則を食らいます。誰しもが起こりうるミスならみんな「しゃーない」と思い許しますが、普通にルールを破ったり、防げたミスを何度も起こすなどしたら、何人かで怒りに行くって人もいます。
 
 
基本的には体育会系の人が多く責任感の強い人が多いので、その分強く当たってしまう場合があります。
女子のように卑劣ないじめはないですが、喧嘩のように言い合いはたまにあったりします。
 
 
 しかし、不安にならないように言うと、基本的にはいじめは絶対に良くないものだとみんな分かっています。
 そのため、学級にそういう人がいたら、いじめをしている人にみんなで戦います。先輩も戦ってくれます。教官に報告するのは最後の手段ですが、教官も戦ってくれます。
 
 
 高校などの普通の学校よりも、守ってくれる人が多いのは事実なので、昔いじめられていた経験がある人でも、そこは安心していいと思います。
ミスは誰でもすることなので、みんな許してくれます。
 
 
 しかし、現場に出れば、普通の学校でいじめていた側の人間のタイプと対峙しなければなりませんし、暴力団などもっと悪い人と闘わなければならないので、「いじめがこわい」と思うのは仕方ないですが、克服する努力も必要になってくると思います
 

最後に

 
 警察学校は、あとに思えばきつかったなと思うこともありますが、入校中は「これが普通」というように生活に慣れてくるので、きついとあまり感じません
 
 その証拠に、正月やお盆の帰省のタイミングで現実の快適さに気づいて、辞めてしまう人が多いです。私は途中から帰省したら学校に戻った時のギャップがすごいので、家に帰りたくないとさえ思っていました。
 
 警察学校には、不安も多いと思いますが、結局慣れなので、入校せずにやめておくというのはもったいないです。
なので、辛かったらやめたらいいや。くらいの気持ちで頑張ってください。そして、みんなから頼られる警察官になってください。応援しています。