米国 中国との冷戦は無いと発言 日本は未来

 

9月21日、ジョー・バイデン米大統領は、国連総会で就任後初となる一般討論演説を行ったとの報道があった。

 バイデン氏は、米国は中国との新たな冷戦(Cold War)を望んでいないと表明し、2001年の米同時多発攻撃後に起きた武力紛争から軸足を移し、気候変動や新型コロナウイルスなどの問題について世界を率いる存在となると宣言した

 

 バイデン政権は、権威主義政権が率いる中国の台頭が21世紀の主要課題となると明言してきた。

 だがバイデン氏は「われわれは新たな冷戦や、複数の硬直した連合に分断された世界は望んでいない」と表明。「前に進み出て、共通の課題に対して平和的解決法を追求する国に対しては、たとえ他の分野で激しい意見の相違があったとしても、協力する用意がある」と述べた。

 

 しかし、歴史的な観点で見てみると、意見が食い違っている国が戦争という悲劇を生んでいる。会談や話し合いで解決することができるのであれば、それに越したことはないが、つい数年前までアメリカとロシアの間で冷戦があり、次は中国との冷戦になることも予想できる。ましてや、トランプ政権時代は、もうすでに冷戦状態にあった。

 

日本は、いつまでもアメリカに守られているだけでは、もう危ないのかもしれない。日本は、中国、韓国、北朝鮮など隣国に狙われているため、アメリカの撤退、縮小があればすぐさま危機が訪れるであろう。

 

 アメリカとの関係を保ちつつ、日本独自の防衛システムや、外交問題を考えていかなければ、10年後に日本が豊かであるとは思えない。

 次期首相はコロナによる景気改善のほかに安全保障や外交問題も難しくなってくるので、次期首相に誰が選ばれるのかも注目してみていきたい。